生活習慣から来る病気・疾患

生活習慣病の疾患は、高血圧・脂質異常症・糖尿病・肥満が代表的なものであり「死の四重奏」と呼ばれています。

他にも、がんやメタボリックシンドローム、動脈硬化、虚血性心疾患、脳血管疾患、痛風、肝臓病など挙げられます。
上記の疾患は、単独でも恐ろしいですが、これらが重複するとリスクが何倍にもなることが分かっています。

肥満症（メタボリックシンドローム）

肥満症は、高血圧や高血糖、高脂血症などを引き起こすため、油断は禁物です。適度な食事制限や運動習慣を身につけることが大切となります。

心筋梗塞

心筋梗塞とは冠動脈が詰まることにより、心筋が死滅する病気です。発症すると、突然起こる激しい胸の痛みや息切れなどの症状があります。
要因としては、喫煙や高血圧、高脂血症、糖尿病などが挙げられます。

脳卒中

脳卒中は、脳血管が詰まったり破裂したりすることで起こる病気です。突然言葉が出ない、手足が動かないなどの症状が現れます。
もし異変を感じた場合は、そのまま放置せず、すぐに医療機関へ受診するのがおすすめです。

肝硬変

肝硬変は、肝臓が慢性的なダメージを受けることで、正常な肝細胞が線維化して硬くなる病気です。
要因としては、肝炎やアルコールの多量摂取や最近では脂肪肝からの進展も多いと言われております。初期症状は、疲れや食欲不振、腹部の不快感などです。定期的な健康診断や、アルコールの適量摂取、ワクチン接種などの予防が大切となります。

当院の治療方針

当院ではなるべく薬に頼らずに、日々の生活を見直し改善していく「認知行動療法」を大切にしています。

生活習慣病を治療する患者様の多くは、「来院するのが面倒」「薬を飲むのが大変」と思っておられます。もちろん、医師として患者様がどこまでの治療を希望されるかによって治療方針や日常生活の改善方法を検討することになりますが、行動の変容を成功させるには、モチベーションコントロールを行い、長期的に改善を繰り返すことが大切です。

そのため、患者様にからだの変化を身近に感じてもらえるよう、体脂肪率や筋肉量を測定できる体組成計の用意や、健康管理アプリなどの各種デジタルツールを導入しています。

私たちは、最新の知見を取り入れ、1人ひとりに合った方法をご提案し、納得いただいたうえで治療を行うことで、安心して行動を継続いただくサポートが出来ればと考えています。
患者様と共に意識付けをしてくれる伴走者として、二人三脚で頑張っていけたらと思っています。